
何者かによって、アンドロイドの製造大手MT社の社員が殺害された。その現場にはアンドロイドが一体居合わせていた。殺人容疑をかけられたアンドロイドはマリアプロトタイプRX-0101。彼女は人間を極限まで再現した最新型のアンドロイドで、その日電源を入れた試作品だった。
彼女のAIには、まだロボット三原則-ロボットは人間に危害を加えてはいけない、人間の命令に従わねばならない、自分を守り決して自傷・自殺をしてはならないーが、インプットがされていない。逃げ出した彼女にMT社の追っ手がかかる。
シティを脱出した彼女が逃げ込んだのは、ダウンタウン。彼女を助けたのは、ダウンタウンのさらに地下の階層に住む貧しいボヘミアンたち。
曲者ぞろいのダウンタウンは、奇しくも一年に一度のフェスティバルの真っ最中。お祭り騒ぎに誘われて、人が集まり、住民たちの奏でる軽快なリズムがスラムにこだますれば、噂話が人々の間を駆け巡る。
一方社員が殺害されたMT社は、全力で逃げたアンドロイドの回収に努めていた。表向きは安全プログラムがインプットされていない危険なロボットを回収するためであるが、実は真の目的はローラ自身に秘められた秘密にあった・・。ローラの「秘密」を狙うテロリストの影。そのテロリストを恐れるMT社。彼らの手にローラが落ちることを恐れたMT社総帥は、ダウンタウンに追っ手を放つ。
彼女にせまる追手。ダウンタウンの怪談。夜の街を飛び回るテロリスト。ローラに秘められたとんでもない事実とは?音と光が交差するフェスティバルの熱狂の最中、機械仕掛けの夜が転がりだす。







